「立ち直る力」は、健康、安全、そして幸せへの鍵です。

ルイス・ロビン

Lewis Robin

コンサルタント(世界銀行)/一般社団法人Social Innovation Japan代表理事・共同創業者

プラスチックの消費削減をミッションにした、日本初の無料給水プラットフォーム「mymizu」の共同創設者。また、一般社団法人Social Innovation Japan代表理事、世界銀行(気候変動グループ)のコンサルタントとして従事。これまでに20ヶ国以上における政府間組織、社会的企業、NGOで活動した経験を持つ。ハイチ、ネパール、バヌアツ、モザンビークなどの国々では人道支援活動を管理し、気候と災害への耐性に関連する政府のプロセスにも携わった。2017年には東日本大震災からの復興を記録するため東北の海岸沿600km以上の距離を自身で歩きプロジェクトを起ち上げた。渋谷QWSイノベーション協議会の理事。エジンバラ大学国際ビジネス学修士課程卒業。

0101

Resilience-1

これは、東北の岩手県で撮った写真です。
東北でみちのく潮風トレイルという新しいハイキングコースができたんです。全長1,025kmという長大な距離です。青森の八戸から福島までずっと繋がっています。この話は、今回のトークテーマの「サバイバル」にあまり関係ないのですけれども、ただ東北で起きた震災や津波のことをいろんな人から聞いて、それを世界または日本へと発信しています。それを通して教訓とか経験を共有して、もっと強い社会をつくれると思っています。みなさんも、ぜひ機会があれば東北に行って、みちのく潮風トレイルを歩いてください!

0202

Resilience-2

1本のペットボトルがもし海に流れたら、大体何年間ぐらいで分解すると思います?
正解は少なくとも450年と言われています。たった1本のボトルですよ!最近、流行っているのはプロギングといって、ジョギングしながらごみ拾いをするというものです。もともとスウェーデン発なのですが、今東京でやっています。ジョキングとかマラソンが好きな人は、ぜひプロギングをやってみてください。プラスチックとかそういうごみが海に流れたら、結局人間に戻ってくるんです。魚がマイクロプラスチックを食べて、その魚を人間が食べたら、結局私たち人間に悪影響が及ぶのです。だからこのようなプロギングというクリエイティブな解決方法で海洋ゴミ問題などに取り組むのは面白いと思います。

0303

Resilience-3

これは、インドネシアのバンダアチェという島です。バンダアチェの近くにはシメルー島という島があるんです。今は防災の活動をやっていて、防災というと、インフラ技術のお話があると思うんですが、これはすごくユニークな伝統的な知識の話なんです。2004年に大きな地震があって、そこから津波が起きたんですが、このシメルー島には、「もし地面が揺れたら、すぐに高台に行く」という子守歌があったんです。そのおかげで、6人しか亡くならなかったんです。奥のアチェのほうは、そういう伝統的な知識がなかったので、何十万人も亡くなったんです。なので、サバイバルは技術だけではないです。